自己制御★ことのは1編★
ことのは1号館の屋冨祖です😃
今回は自己制御について本の内容を元にお話したいと思います。
3歳を過ぎてくると徐々に言葉で要求を表現できるようになっていき、「いやだけど我慢する」ことも少しずつ覚えていきます。このように自分の行動や行為をコントロールすることを「自己制御」といいます。自己制御は、自分の要求や意見を相手に伝える「自己主張」と、相手のために自分の行動を抑える「自己抑制」の2つの側面があります。
この2つの側面の発達について調査した研究によると、自己主張は3歳から4歳までに急激に増加し、その後はゆっくり発達して行きます。一方で、自己抑制は、3歳から6歳にかけて徐々に発達していきます。
自己抑制能力が、発達してくると、親の言うことに素直に従ったり、友達とのやりとりで相手に遠慮したりということもできるようになります。こうした行動は成長のしるしであり、いいことではありますが、自己主張をせず、すべて親の言いなりになる、なんでも友達にゆずる、といった極端な形になると、健全とはいえません。
幼児期には、自己主張と自己制御の両方の力をバランスよく育てることが大切なのです🤗
ことのはでは、ブロック作りが上手な児童がたくさんいます。
ある児童がブロックで作った乗り物などを帰る前に飾りたいと要求があり、職員が「次使うお友達がいるかもしれないから1つだけ飾ろうか」「お友達が使いたいって言った時は使ってもいい?」と声をかけると、その子は「たくさん飾りたい」「使ったらダメ」と言って、自己主張の部分が強く見られました。その児童がつい最近、ブロックで作って帰る時間になった時に、自ら「お友達が使いたいって言ったら使ってもいいからそれまで飾ってて」と成長している様子が見られました😊
引用元:ナツメ社 渡辺弥生[監修] よくわかる発達心理学