🌱今週のST勉強室✏️vol.8 自閉症スペクトラムの4つの特性❗️❗️
こんにちわ。ことのは1号館、言語聴覚士の原田です🙇♂️
本日は自閉症スペクトラムについて、特性を理解する4つの視点について書いていこうと思います👆
まず、自閉スペクトラムという名前は良く耳にする言葉だと思いますが、「スペクトラム」とは「連続体」という意味です。言葉の遅れを伴う【自閉症】を始め、言葉の遅れがない【アスペルガー症候群】や、知的障害を伴わない【高機能自閉症】などそれぞれの障害の間には「境界線」はなく、「同じ病態の仲間である」という考え方に基づいて、自閉症スペクトラムという「総称」でまとめられたものです。
しかし、子供により、特性の現れ方や症状の重さには個人差が見られます😵
ですので、一人一人の特性を的確に見極める為に、4つの視点から判断すると、病態が把握しやすくなると思います🙌
その4つの視点とは①言葉の発達の遅れの有無②対人関係の難しさ③物事へのこだわりの強さ④知的障害の程度です。このそれぞれの視点で子供の特性を理解し、総合的に判断する事で、どのタイプの自閉症スペクトラムであるか見極める手助けになります🔍
例えば、知的障害や言葉の遅れはないけれど、対人関係が苦手で、こだわりが強いタイプもありますし、知的障害や言葉の遅れがあり、対人関係も難しいけれど、こだわりはそれほど強くないタイプもあります。
そこで、4つの視点のうち、まずはじめに着目するべき点は、知的障害があるかどうか、知的障害の程度が軽いのか重いのかという事です。知的障害は生活動作などから評価する事もできますが、知能指数(IQ)の目安でいうと70未満をさしさます。
知能の発達水準が低いと、言葉の遅れにも繋がりますし、状況に応じた行動をとったりする事も難しくなります。こういう場合、生活上のつまずきはかなり大きなものになり、手厚い支援が必要になる事が多いのです👆
知的障害の程度が自閉症スペクトラムの適度に直結していると考えても過言ではないかも知れません👀
以上が、自閉症スペクトラムについて、特性を理解する4つの視点でした😊
私自身も言葉の訓練を行う上で、言葉の獲得と知能の発達水準は密接にあると感じており、目標設定などを行う際に知的障害の程度はとても大事にしている視点の一つなっています❗️
※次回は自閉症スペクトラムの3タイプと関連している脳機能障害について書いて行こうと思います。